曲のない言葉たち
花月の作品集
デモ曲が聴けるものもあります(あくまで「デモ」です)
- 花月の作品集
- コモンズの喜劇
- 背理法
- 白い部屋では独り言
- 嘘ではない嘘
- 弱遠心力(仮)
- ベンリー90
- あの人の悦楽
- 猫っ毛
- 夜の成分
- 侍
- 屋上
- 監視
- 雨・無言
- バスルーム
- 高熱
- 幸せ
- 大脳皮質
- 原液カルピス
- 紫の影
- 副流煙
- 機械人形
- ミラー
- 始まり
- ギフト
- 電話機日進月歩
- 針先
- 紫陽花
- 密閉
- 似て非なるモノ
- 過剰投与
- 黒猫アルバート
- 揺らめき
- 虹
- 二人のテレパス
- 同じ世界
- 白息
- 休息
- 自炊
- アクアビーム
- フラクタルタクラフ
- ハニートースト
- 中華鍋
- ステキな錯誤
- 予定調和
- どんぐりくるくる
- 二人の閃光
- 空に対しての無力
- 殺陣! 寸止め
- 偏頭痛とパラドクス
- サイケデリケイト
- ハイウェイストレッチャー
- 偽証
- 強力ミノファーゲン
- 滴下
- ノンストップ装甲車
- 能無し
- ウレナイ/クレナイ
コモンズの喜劇
昔大人は言いました 「明けない夜はない」 と
それは果たしてどうですか?僕はまだ実感してません
重要なのは 「夜は明ける」 そういうことじゃなくて
それを確認するために 顔を上げること
そのための 背筋力
そうさ
幸せは 相対じゃないから 上を見て 下を見て 決めることじゃないから
つまり
自らの 問題であるから 満たされているように 見えるあの人たちにも
それなりの 不幸があるのでしょう
それらを踏まえていたって 苦しそうな人はいます
分かりやすいとこで言えば 「戦争」 「貧困」 などかな
挙げてたら キリがないや
僕の志は
壮大じゃないから あのジョン・レノンさえも 銃弾に倒れました
地球というコモンズは
広大であるから そこで起こりいく かつ繰り返されていく悲劇を
傍観することしか 出来ないのかなぁ
昔大人が言ったことを 不覚にも 僕も君に言った
左の手の平の中に 抗鬱剤を握りしめたまま
ほら 僕の個人的問題も
まだまだ色々山積みなんです
自分の余裕の無さが情けないです
「愛」とか「平和」 歌う資格ないです
そんな僕でも
そんな僕でも
地球という広大な 広大なコモンズで
コモンズの喜劇を いや コモンズでの歓喜を
心では祈っています
矛盾と言われようとも
心から祈っています
背理法
そうでしょう
僕の脳に 「死」という概念があるので
そうでしょう
僕は生きているのでしょう
そうでしょう
君が今 目の前に居ます ということは
そうでしょう
僕は生きているのでしょう
そこに取り立てて 感情などなくても
証明としては 十分です
すみません
「生」の確認が背理法で
すみません
どうしたのですか? 悲しいのですか?
大丈夫です 僕は平気です
君の涙は 通過していきます
大丈夫です 僕は平気です
どうでしょう?
僕はかなり 回復した気がしています
どうでしょう?
君はどう感じてますか?
この際ある種の 欠落などあっても
機能していれば 十分です
ただ
すみません
「愛」の言葉すら背理法で
すみません
どうしたのですか? 嬉しいのですか?
大丈夫です 僕は平気です
君の笑顔で 心動きません
大丈夫です 僕は平気です
どうしたのですか? おかしいのですか?
大丈夫です 僕は平気です
大丈夫です 僕は平気です
これですか?これが おかしいのですか?
何故なのですか? 僕は平気です
(判っています 僕は異常です)
背理法ですが 僕は平気です
(解っています 僕は異常です)
すみません
これ以上の言葉が出ません
すみません
白い部屋では独り言
白い部屋では独り言
しばらくここにいる間に
視力が弱くなったな
これではあの人とすれ違っても
気付けないよきっと
しばらくここにいる間に
声が出なくなったな
これではあの人に気付けたとしても
呼び止められないよ
今の僕に足りないものはおそらく
酸素を運ぶ血液と
自分自身への労りだ
そうだろう?
ここにいる理由くらい分かってるさ
しばらくここにいる間に
耳が悪くなったな
これなら僕の悪い噂話に
気付かないよきっと
白い壁と窓の間で
記憶がなくなってく
それでもあの時の素敵な思いは
忘れないよきっと
今の僕にいらないものはおそらく
ただ血を漏らす血管と
中途半端な優しさだ
そうだろう?
ここにいる理由くらい分かってるさ
しばらくここにいる間に
腕が細くなったな
これでは迫りくる苛酷な事実を
受け止めきれないよ
しばらくここにいる間に
髭がずいぶん伸びたな
大丈夫 今更誰かに向かって
着飾る気はないよ
今の僕に足りないものはおそらく
こういう自分を上手いこと
切ったり貼ったりするチカラ
そうだろう…
となるとここに居る意味はなんだろう?
嘘ではない嘘
チープな甘さの ミルクティー 3杯
これが本日の朝食
やたらカラフルな 錠剤を 7粒
僕の日常を彩る
生きるって意外と美しくはないね
こんな僕だから 偽りなく思う
安易ではなく 本音として思う
「君の為になるなら未練なく・・・」
なんて 言う気 ないよ
豪雨で全てが 包まれた 6月
僕の生き様と一緒だ
君の笑い顔 見ないまま 8月
だけど高鳴りはやまない
こうやって心臓を動かしているよ
そうだ君だから 偽りなく思う
安っぽいなら 信じなくていいよ
「君がもし望むなら躊躇なく・・・」
なんて 言う気 ないよ
こんな僕だから 偽りなく思う
安易ではなく 本音として思う
そうだ君だから 偽りなく思う
安っぽいなら 信じなくていいよ
「君の為になるなら喜んで・・・」
なんて 言う気 ないよ
そんな 勇気 ないよ
弱遠心力(仮)
東京という街に漠然と憧れて
京浜東北に乗りました
ビル街に期待して
地下道に憧れて
雑踏を渇望し
騒音さえ求めた
山手線は外回り 遠心力が強いから
品川までに募った 少しの不安は
吹き飛んでしまったよ
東京という街は休息を許さない
とりあえずメトロに乗りました
ビル街は高すぎて
地下道で混乱し
人混みに驚愕し
騒音に中てられた
メトロの駅は地下にあり ホーム自体が深いから
今ある漠然とした 妙な絶望の
置き場所におあつらえ
東京という街で自分は暮らせません
また例の電車に乗りました
陽をくれないビル街
圧迫する地下道
攻撃的雑踏
喪失し気味の自己
山手線は内回り 遠心力は弱いから
肉体的精神的疲労は
吹き飛ばず残ったよ
山手線の内回り 遠心力が弱すぎる!
行きと帰りが逆だったら僕は
こんなはずじゃなかった・・・きっと
ベンリー90
容赦なく切るクラッチ 左指
躊躇なくスロットルを 右手首
巧みなるギヤチェンジは 左足
あと一つのアレは 使ってるのか?
見惚れてる 間もなくて 置いてかれそう
止まらない 止まらない 止まらない
お前の背中を
ひたすら追いかけ 未だに全速
忘れたい 忘れたい 忘れたい
引きずる痛みも
お前のお陰で 振り切れたようだ
でも「ありがとう」なんて言わない!
そのヘルメットはずせば なびく髪
そして屈託ない笑顔が 好きだ
あとやたらマイペースなのも 好きだ
っていうかお前ならなんでも 好きだ
ビル街も 飄々と すり抜けてく
華麗なる 華麗なる 華麗なる
コーナーリングで
毎回離され もうやめたくなる
いつまでも いつまでも いつまでも
縮まらないこの 車間距離
並走ビジョンは 鮮明なのにな
でも「手を抜いて」なんて言うかよ!
今日もサクサクと 余裕しゃくしゃくで
未体感超絶速度世界で 新しい素敵感覚を教えて
あの人の悦楽
潔く 自らの 汚さを
認めていく 行為
僕にはね それこそが 本当の
卑怯者に 見える
孤独を 装うことで
他人痛みを 知らぬ振り
卑屈になれば
同情されるとでも?
知っている 知っている!
孤独なんて 本音では
嫌いなんだ 嫌いなんだ!
赦いを求めてる その目が語ってる
世界が異常なのか 自分が異常なのか
そればかりに こだわる
白黒を 明確に させることが
問題の解決?
多すぎる 多すぎる!
言の葉が 多すぎる
正確性 追求し
気分はもう 朧気
知っている 知っている!
孤独になる ということ
求めている 求めている
世界に対する 違和感で
悦んで
いる
猫っ毛
君の猫っ毛
適度な湿気
ありがとう宇宙よ
足元は暗い
でも君が明るい
ありがとうあなたへ
生きてる理由を
君にするなんて
おこがましいかな
でも手の温もりが
認めてくれてる
そんな気がする
ありがとう
夜の成分
宵の闇を 切り裂いた
そのネオンの 切っ先は
動脈血の
赤
大通りは 胸焼けを
誘うほどに きらびやか
汚れすぎてる
白
ビルの裏の 死に顔を
照らしている 街灯は
自作自演の
青
何もかも粉々になって
鮮やかな彩りになって
美しく夜を飾る
星の見えぬ 星空に
独りだけで 浮きながら
嗚咽している
月
どんなものも 受け入れる
しかし決して 染まらない
中立で居る
闇
何事も平等になって
丁度よいおうとつになって
美しく夜を飾る
虚ろ気な夜を飾る
無理やりに夜を飾る
艶やかに夜を飾る
侍
間合いを間違えれば
その居合で
絶命
躊躇いはなく
一瞬
君はそう
サムライ
手加減なんてやめろ
この痛みは
絶望
苦しみはなく
殺ってよ
せめてもの
トムライ
屋上
ビルの屋上
いい風だ
僕がこのフェンスを
乗り越えないのは
まだいくらか
希望的観測を持ってるから
監視
貴方が必ず
煙草は左の
手で持つってこと
あたしは知ってる
自分で引く程
貴方の癖とか
仕種の真意も
あたしは知ってる
やっぱり見返りって
欲しくなるよ
理不尽と言われようが
貴方の視線を渇望
ねぇ…あたしは
人間として不自然ですか?
雨・無言
雨音はソナーのように
僕に
僕自身の存在を
知らしめる
ピースの煙が肺を満たして
僕は
心地のよい倦怠を
味わった
極他愛ない夜に
僕は頬を濡らした
バスルーム
時計が今日を始めて
まだ一時間弱
そんなことには全く
動じない浴室
重い身体を
沈めたり
あなたを思い
浮かべたり
立ち込む湯気さえ行き場を
求めてるというのに
どうして僕がそれを
止めることができるか
甘い言葉で
終わるのに
未だに君は
口をつぐむ
頼むから救いの言葉を
言って
だめなら救いない言葉を
言って
君の刃でなら本望だ
高熱
身体の熱が煩わしいのに
君の常温が嬉しい
決して冷ましてくれるわけじゃない
君の温もりが涼しい
うなされたり
ほだされたり
忙しくさせんなぁ…
でも発汗は
促されたみたい
涼しいとこ行こう
今度
幸せ
僕らの
完璧なすれ違い
二人の
美しい勘違い
肌が擦れ合って
傷つくくらいなら
僕はそれでいい
真実でなくても
心地よいのは事実
さぁつじつま合わせで
無味のキスをしよう
大脳皮質
ねぇ虹って何色?
そんなステキな質問に
僕は答える智恵がなく
車内はまるで無音になった
いつも僕の大脳皮質を
一歩越えた発言
参ったなぁ君には
敵わないや
そしてときに
グサリとくる言葉
計算?天然?
どうでもいいや
虜にしきってくれ
原液カルピス
甘ったるい
怠惰にも似た
この空間
さしずめ
割らないカルピス
むせ返って
後味強烈
このくちづけ
例えは
べたつくハチミツ
美しさなど
微塵もないけど
生き物としては
かなり健全
堕ちてるような
気がしてんのかい?
掻き消せそれは
単なる錯覚
紫の影
その言葉
あと2秒早ければ違った結末を迎えたかもしれない
僕はその 微妙な間に悟りたくない全てを悟った
あのとき紅い紅い夕日に
晒された青い青い僕らの
後ろに出来たその影の色は
紫に染まるイメージだったのに
現実は無彩色黒
その後の僕らへのメタファ−?
副流煙
煙草の燃え口が斜めになってるのが
気になってしょうがない
君がさっき見せた表情の陰りが
気になってしょうがない
漂う悲壮感と副流煙
今一吹きの風が
全ての煙を砕いて僕の心を煽った
明日君に会いに行って
この風のようなくちづけで吹き飛ばせたらいい
副流煙とともに
漂っていたあれを
機械人形
目前に置かれるあらゆる事象に対して
論理的慎重かつ迅速に思考する
使用可能な時間を有効に活用し
結果最善と思われる行為を選択
ウレイヲフクンダエガオB
そんな僕は機械人形 必要なのはオイルと電気
こんな僕は機械人形 シリアルナンバー「0423」
降りかかる悲しみがあまりにも膨大なら
それを「悲しみ」と認識しなければよい
だけど一度その機能を身に付けてしまうと
二度と外すことは出来ないから気を付けてね
ボクヲミナラッテハイケナイ
だって僕は機械人形 涙の量も計算してる
そうさ僕は機械人形 些細なコトじゃ笑わないんだ
明日も僕は機械人形 スナオに泣ける君を羨む
だけど僕は機械人形 憧れはただアコガレのまま
そろそろ 右側の肘にオイルをささなきゃ
君がその 温かい両手でヤッてくれないでしょうか
いずれ誰も 機械人形
捨ててしまえ ムダな感情
今にキミも 機械ニンギョウ
ボクとイッしょ キカイニンギョウ
ミラー
あらゆる面での自分を殺し
あの眼に向かって気取ればよろし
それに飽きたなら全てを吐露し
可能な限りにアイツを罵る
全ての問題恋情絡み
そう思うのならただのしがらみ
自らの姿を遠くから見
その滑稽さに笑えるならいいのに
雨の日に泥が顔まで跳ねても
貴女は綺麗な姿勢を崩さない
新しく買ったこの服きつめ
右手の指はいつでも深爪
それらを踏まえ考える理詰め
その結果僕は無能な奴でも
今すぐ痛みを取っ払うために
左の手首に刃物を当てようか
どんなに痛みがその身を刺しても
貴女は姿勢を崩さないのなら
僕も
今すぐ痛みを取っ払うために
左の手首に刃物を当てるのは
やめることにしよう
始まり
「はい用意スタート」
で始まるような
簡単な話だっけ?
契約の完了
で始まるように
ビジネスライク
だったっけ?
なんだ恋愛って意外と
リアリズムに満ちてるね
じゃあ終了はあれかい?
さっきの紙をどこかに
提出すりゃいいのかい?
ギフト
君からもらった
羽根の形のピアス
小さいけれども
消えたりなんてしない
ねぇこいつが
僕らより先に
朽ちることなんて
あるの?
別れがきたら
これほど悲しい
象徴物なんて
ないよ
くれるなら
ひと時だけ美しい
花がいい
電話機日進月歩
コール音数えて
一回二回
君の声待ってる
三回四回
便利な時代だ
大抵どこでも
君と話せる
愛の台詞で
僕ら気持ちを
確認し合える
コールが消えない
五回六回
何だか不穏だ
七回八回
便利な時代だ
どこにいたって
君と話せる
決定的な
別れの台詞も
顔すら見ないで
科学の進歩は
僕らの風情を
それは淡々と
切り取っていく
ありがとう
針先
空気が張り詰めて
僕はなんて
言えばいいか分からず
心拍数
早まっていくのを
身体で感じた
秒針の刻む時間が
短針が示す時刻を
追い抜いても未だ
僕らは無言のまま
先端は妙に鋭く
僕の胸を貫いて
その先にあるものすら
傷つけてしまいそう
君と僕の間
柔らかい何かを
割ってしまうために
鋭さを増していく
紫陽花
冷え切ったこの部屋は全てが固定
されてるよ
誰がなんと言ったって
動きそうにないよ
痩せこけた手のひらに君の笑顔が
映るのさ
なんだかんだ言ったって
もう戻らないよ
見事に僕は怠惰 消えちゃってるみたいだ
なのに風景は僕が溶け込むことを許してはくれない
古びたラセン階段とキレイな空の橙は
そこにあるだけで僕が様になる術を教えてはくれない
死にかけた空色が全てを物語って
いるようだ
雨が何度降ったって
それは変わらないよ
裏庭の紫陽花は 君が居ぬまま咲いた
そしていつかは散るんだ女々しい僕に目もくれずに
だけど
君が僕に描いた思い出は褪せないな
いっそあの花のように潔く散ってしまえばいいのに
密閉
僕らの間を
もっとしっかり
埋めよう
言葉やくちづけ
視線を合わせる
仕草で
どんなすき間も
抜けちゃう
この秋風ですら
通れないくらいに
単純に
くっつくだけじゃあ
心に風穴が
空いてしまうから
もっともっとしっかり
僕らの間を埋めよう
似て非なるモノ
あなたとあたしが
似た物同士?
あんたが言うのを
鼻で笑うわ
確かに
よく聴く曲は
同じだし
煙草の銘柄も
おんなじ
だけどね
あんたは男
あたしは女
種としては異なるの
確かに
好みの服も
近くって
仕草も癖も
似てるのよ
だけどね
あんたはあんた
あたしはあたし
似て非なるモノ
証拠にあんたは
あたしがどうして
あんたに似てるか
解っていないわ
全く
どうして他人の
あたしがあんたに
こんなに似るのよ
ねぇ 振り向いてよ
過剰投与
気付いたときには
すでに遅く
僕はその量に
慣れきっていた
安定剤、鎮痛剤
睡眠剤
通常の量に
慣れきっていた
それは君の
愛情というやつとて
決して例外では
ないようである
突然投与を
拒まれ戸惑う
中毒者に似た
禁断症状
鼓動は高まり
胃液は逆流
手先の震えに
笑いすら起こる
依存なんていう
別離したものでなく
境界線のない
心身の一部喪失
あぁ駄目だ今すぐ
静脈に入れてよ
黒猫アルバート
路地裏に潜んで
常に張り詰めてる
ネオンの光すり抜け
まるでその姿は風
どんなに空腹でも
施しなど受けない
どんなに不味かろうとも
狩った鼠を食らう
さぁ爪を研げ
きたるべきときに
備えるんだ
その牙を剥け
暗い宿命を
噛んで砕け
命の限り生きて死ね
黒猫アルバート
揺らめき
ポカリの揺らめきに
多少見惚れる
液体の中にひそむ
妖艶な影に
飲みほそうとしても
一口でやめた
その影に少しだけ
とめられてしまった
揺らめくそれは
まるで女性
ああ いつまでも
揺れていてくれ
虹
雨上がり
天空に
弧を描く
虹
七色と
君は言う
見えるのは
五色
僕らは
同じ景色を
同じ気持ちで
捉えてるとは
限らないのだ
些細なズレが
互いの肌を
摩擦していき
痛みはつのる
そろそろ
お互いに限界だろう‥‥
二人のテレパス
ふわふわ
僕らを包んだ
不思議な
空気の静けさ
けれども
無音の理由は
いわゆる
暗いことじゃない
交わされることのない言葉
美しくすらある無言
僕らはきっと
微弱テレパシストで
お互いの気持ちが
雰囲気で分かるね
こんなとき言葉は
むしろ邪魔になるよ
そして僕らは引き合い
完璧なタイミングで
くちづけを交わした
今の二人よ
いつまでもつづけ
言葉足らずで
ステキな二人になれ
君の微弱なテレパス
僕は取りこぼしなどしないから‥‥
同じ世界
世界が僕の為にあるなど 端から思っていないが
それが酷であると感じる ことも時々はあるんだ
午後六時には雨に降られた
叶わぬ想いなどは いっそ死んでしまえば
どんなに楽だと 思ったとしても
それが僕の言葉を 聞き入れる訳もなく
ただ、ただあなたの腕に見入る
僕の思考のほぼ全は 君に奪われきっている
病んでしまったこの身体を 自身で嘲笑ってしまう
君の胸元は温かそうだ
この手にあなたの手を さらう力などなく
幾度も幾度も それを感じる度
僕は僕の無力を 強く握り締めつつ
また、また同じ夜を迎える
同じ世界に漂っているというのに…
あなたのその瞳に 映ることを望むが
望めば望む程 苦しくなっていく
叶わぬ想いなどは いっそ死んでしまえば
どんなに楽だと 思ったとしても
それが僕の言葉を 聞き入れる訳もなく
ただ、ただあなたの腕に見入る
この曲のデモを聴く
白息
肺に満ちる空気
混ざり合う血液
身体中を巡る
下がり行く体温
甘いホットココア
他愛のない会話
そして君の姿
上がり行く体温
バランスは
保ててた
だけど
とびきり冷えたあの日
君が吐いた言葉は
真っ白になって
冬の大気に舞った
僕の頭の中は
君が吐いた言葉で
真っ白になって
凍り付いてしまった
よりによって
何でこんなに
寒い季節に
去ってしまうの‥‥
甘いホットココア
何度飲んでみても
上がらない体温
冷え切った体温
休息
缶コーヒーの蓋をあけ
見上げれば鱗雲
一瞬の非日常
それら全て飲み干す
セブンスターに火を付けて
色気のない香りと
心地の良い目眩が
雑音を消し去った
あと三分もたったら
あの騒音に埋もれた
世界に戻っていくよ
そして全力疾走
だからこの時間は
大目にみてくれよ
自炊
今日の夕方
君の言葉を
思い出してた
仕方ないから
野菜と一緒に
刻んで食べた
そのせいだろうか
胸が重たい
普段通りに
睡魔がこない
いつになったら
栄養になるんだ?
分解酵素が
足りないというのか
よく噛んで
飲み込んだと
思ったのにな‥‥
アクアビーム
夏の匂い残したままで
沈み行く無責任な太陽
窓際吹き抜けてく風に
流されてる持て余した時間
変わらないものは何一つないと
判るけど・・・
僕らは二人で
夕暮れ浜辺で
足裏を濡らした
二度とは消えない
痛みも一緒に
さざなみにさらした
その髪その脚その声
全てに見事に翻弄されてる
自分の無力さに気付いて
君を遠くに感じる時もある
笑って話せることだけじゃないとは
思うけど・・・
僕らは二人で
言葉は交さず
星空を見ていた
この先いつかも
二人で見ている
青空を描いた
僕らは二人で
夕暮れ浜辺で
足裏を濡らした
僕らは二人で
言葉は交さず
星空を見ていた
この曲のデモを聴く
フラクタルタクラフ
効き過ぎるクーラー
窓の外には青空
日差しもある
流れ出た血液
それと一緒にほどける
何もかもが
足りないものは何? 辛うじて此処にいる
唯強く記して 風景として保つ
遅すぎる時計と
目が合ったけれどそれ程
気にはしない
消音のギターでする
メカニカル
認識再確認
君が言うそれは何? 音として届いてる
また此処にいらして 色々知らしめてよ
この曲のデモを聴く
ハニートースト
「助けて」と言うことにさえ 罪悪を感じてる僕
大好きなハニートースト 半分残すのが精一杯のメッセージ
僕の部屋のガラス窓は 頑丈に出来ているから
どんなに強い雨や風 まして君の声など通しはしないよ
下らない事柄の羅列
そんな毎日に耐えられず
だけど僕の身体は絶えず
呼吸を止めようとはしない
その理由の中に君が含まれていたり
意味もなく苦しみぬいて 下ばかり向いたところで
解決にならないことは 解っているからなおさら苦しい
いつか刺さったトゲをまだ 今も胸に残したまま
涙を誘ってるあなた そのワザ使わせてください 僕にも
僕が望む言葉は「YES」
その一言が未だ聞けず
胸の裏側じゃ地獄絵図
繰り広げられてるのに
悪い期待を素敵に裏切って欲しい
下らない事柄の羅列
そんな毎日に耐えられず
だけど僕の身体は絶えず
呼吸を止めようとはしない
その理由の中に君が含まれていたり
僕が望む言葉は「YES」
その一言が未だ聞けず
胸の裏側じゃ地獄絵図
繰り広げられてるのに
悪い期待を素敵に裏切って欲しい
「助けて」と言うことにさえ
罪悪を感じてる僕
明日の朝も同じように
ハニートーストを残しているのでしょう
この曲のデモを聴く
中華鍋
銀色の厨房に 跳ね返る光の鈍さと
両目から煌々と 放たれる光の鋭さ
絶妙に折り重なっている
肉、野菜、調味料 燃え上がる炎が一つに
軽々と中華鍋 振り回す華麗に舞う様に
単純にカッコいいと思った
それなら僕は 何を振り回せばいいの?
独りの部屋で 何を振り回せばいいの?
夕風にたなびいた カーテンに見え隠れしてる
青色とオレンジが 混ざり合いまさしく夕闇
純粋に美しいと思った
それなら僕は何に見え隠れりゃいいの?
それとも逆か?何が見え隠れりゃいいの?
カッコよく 美しく なりたいよ なりたいよ
カッコよく 美しく なりたいよ だからさ
教えて僕は 何を振り回せばいいの?
独りの部屋で 何を振り回せばいいの?
この手で僕は 何を振り回せばいいの?
連なる日々に 何を振り回せばいいの?
この曲のデモを聴く
ステキな錯誤
道端のスミレとか 荒れた廃屋の中とか
君の仕草の寓意 世界の隅々に至る物
全てを見ようとしてた 何一つ見落とさないように
いい加減に疲れて 目を閉じた時に知った視覚
大事な物は明確じゃないかも
語らないでそれ以上は
素晴らしいその思いを
言葉なんていう稚拙な
手段で意味を縛らないで
君の気まぐれであれ 僕の勘違いなどであれ
それで笑えるのなら 全く問題ないんじゃないの?
素敵な錯誤無理に暴かないで
語らないよこれ以上は
だけど放棄ではないさ
ただ今その行為に
一時的に価値がないだけ
もどかしさもまた一興でしょう
語らないでそれ以上は
素晴らしいその思いを
言葉なんていう稚拙な
手段で意味を縛らないで
語らないよこれ以上は
だけど放棄ではないさ
ただ今その行為に
一時的に価値がないだけ
この曲のデモを聴く
予定調和
感覚 輪郭 明確 ではなく
いくつも もろくも 浮雲 消えるよ
左手 痛くて 独りで 浸して
長針 短針 精神 秒針
ゆっくりと ゆっくりと回ってる
ぴったりと ぴったりと狂ってる
ゆっくりと ゆっくりと回ってる
ぴったりと ぴったりと狂ってる
どんぐりくるくる
手当たり次第に拾って
集めた色んな形のどんぐり
いびつな姿をはじいていたら
なくなってしまったどんぐり
大きな時間の中で
誰かがどんぐりで遊ぶ
だから繋ごう命の螺旋と
その時笑顔を作れる世界を
きれいな形を探してみたけど
一つもなかったどんぐり
あるとき見つけた不思議な形は
二つとなかったどんぐり
冬支度の生き物に
食べられてしまったどんぐりも
その血肉となって命の螺旋が
歪まないようになっているんだ
悲しみに包まれて
不条理と感じたら
沢山の涙を流そうよ
沢山の涙で流そうよ
強く大地に根を張って
空に数多くの枝を拡げて
君と繋げる命の螺旋は
全てと絡み合って穏やかに続く
手当たり次第に拾って
集めた素敵な形のどんぐり…
二人の閃光
星が流れてやっと
僕らようやくちょっと
そんな気分になれた
触れ合うことできっと
僕らの意思はもっと
同化すると思えた
流れ星 奇跡の様に
二人の真上流れる
閃く 光りに
映った 未来を
瞼に 焼き付け
いい気になってた
星が流れたけれど
ただそれだけのことだ
僕らはそれに慣れた
流れ星 寓意の様に
煌めく時は一瞬
あの時 微かに
映った 未来は
意外な 態度で
僕らを 待ってた
流れ星 暗示の様に
二人の真上流れる
流れ星
全ての意味は
流れた後で
生まれて…
この曲のデモを聴く
空に対しての無力
なんだけど
僕が言うのも
なんだけど
前髪が長過ぎないかい?
風景を
凄惨たるこの
風景を
見ないためだと君は言うが
効果なんてあるの?
強風が
吹き荒れるこの
強風が
肝心な言葉をさらうが
瞬かぬ
君の瞳は
瞬かぬ
それで大体は解るよ
権利なんてないが
空が空で 海が海で
ある以上
僕には君を愛するしか
方法がないが
君は君で 己が道を
歩けばいい
至らない僕の身体などは
見限ってくれ
だけど僕は
君を愛することを
決して止めない
この曲のデモを聴く
殺陣! 寸止め
何の造作もなく 光を放つお前に
舌を巻いて 尻尾を巻いて 逃げる
音は全くせず 忍び寄るのは誰だ
餌を撒いて 螺子を巻いて 備え
どうせほら 傷付いた振りをして
痛い時 強がってみるんでしょう
イザという時には 奥の手を使うんだ
だけどそれが 幸せとは 言えぬ
どうしたら また傷は塞がって
完璧に 立ち振る舞えるんでしょう
どうせほら・・・
痛い時 強がってみるんでしょう
どうしたら・・・
完璧に 立ち振る舞えるんでしょう
何の造作もなく 光を放つお前に
舌を巻いて 尻尾を巻いて 逃げる
この曲のデモを聴く
偏頭痛とパラドクス
酷い頭痛のおかげで
僕は世界に対して
未だ
卑屈でいられる
辛うじて…
何もかも 切り放す
何一つ 残さない
温かい 笑顔など
最初から 見ていない
黒で埋まった脳裏に
君が時折あらわる
頼む…
余計な希望は
欲しくない
太陽は 日々僕を
裏切って ばかりいる
欲しがった 翌日を
くれたこと なんてない
温かい 笑顔など
最初から 見ていない
認めたら 太陽が
また僕を 嘲笑う
笑顔など 見ていない
最初から 見ていない
・・・・見ていない
・・・・わけがない
・・・・見ていたい
・・・・見ていない
サイケデリケイト
ねぇこの余白はどうにかならないの?
漠然と感ずる孤独感 さっき急に止んだ雨のせいだわ
何もかもが私を置いていく
あぁまた鼓動が速くなっていくよ
私の渾身の視線をゆらりとかわした貴方のせいだわ
こうしてまた惨めになっていく
不完全クリエイト 当たらないストレイト
平穏な空気が紛らわしいわ
あぁこれじゃ唯疲れただけじゃない
これで楽になれるものだと錯覚したこの自分のせいなの?
そんなことは認めはしないけど
欲しいのはシルエット 強烈なシルエット
「情」だの「愛」だの煩わしいわ
微妙なるストライド 相当にデリケイト
慎重に慎重に
欲しいのはシルエット 強烈なシルエット
「情」だの「愛」だの煩わしいわ
この曲のデモを聴くく
ハイウェイストレッチャー
君が散らかした訳じゃないのに
何故かそれを全て片づけようとする
その表情染めるのは
「優しさ」などではなく 「怯え」じゃないかい?
僕はそんな君を今日も見つめる
だけどそれは多分哀れみなんだろう
最善策を選ぼうと
思えば思う程苦しくなるから
僕が吐き捨てた言葉は 気に止めなくたって構わない
全ての事を真に受ける 必要なんてないんだお互い
君の意味深な視線に 気づかぬふりを僕がしても
それ自体には何一つ 悲しい意味を含んじゃいない
安心して・・・安心して・・・
いとも容易く人を傷つける才能
誰も僕もそして君も持ってる
譬え君が意図しなくても
遺憾なくそれは発揮されているんだよ
とても解り得ぬ事ばかりで 気が狂いそうになったって
この肉体は的確に 僕に痛みを伝えようとする
君の抱いた概念が 解答を求めたとしても
この世界には何一つ 「正しい」なんて有り得はしない
残念だね・・・残念だね・・・
最善策を選ぼうと思えば思う程苦しくなるから
僕が吐き捨てた言葉は 気に止めなくたって構わない
全ての事を真に受ける 必要なんてないんだお互い
君の意味深な視線に 気づかぬふりを僕がしても
それ自体には何一つ 悲しい意味を含んじゃいない
とても解り得ぬ事ばかりで 気が狂いそうになったって
この肉体は的確に 僕に痛みを伝えようとする
君の抱いた概念が 解答を求めたとしても
この世界には何一つ 「正しい」なんて有り得はしない
残念だね・・・残念だね・・・
この曲のデモを聴く
偽証
葉桜の木陰に君とその首筋をくすぐる風
ここに在る全ても一瞬で記憶と化するんだろう
流れる雲を止めることすら出来ぬくせに
まして僕に関わる全てをこのままにしておくことなど
何もかも歪める時流の中で
偽りの無い愛など有り得ないさ
君の笑顔消さぬために嘘を使う僕を
誰が裁くのか
温かいものに包まれて生きるということそれは即ち
失うことに怯えながら生きるということ?
差し伸べられたその手を強く握ることさえ
ためらいを覚えてしまう汚れきってしまったこの手よ
ありのままではいられない僕は
偽りの無い詩などうたえないが
それは君とて同じであろう?だから僕を
見放さないで
譬え貴方がたの瞳に 実は僕が映っていなくても
僕は何も言えない
何もかも歪める時流の中で
偽りの無い愛など有り得ないさ
君の笑顔消さぬために嘘を使う僕を
誰が裁くの?
ありのままではいられない僕は
偽りの無い詩などうたえないが
それは君とて同じであろう?だから僕を
見放さないで
この曲のデモを聴く
強力ミノファーゲン
悲しいのはアイツのあの瞳
映る物全てをナイフに変えて
自らの胸元に震えた手で突き付ける
今更になって「ワカラナイ」なんて
今に始まった事じゃないでしょ
どうせ分かったところで苦しくなるだけなのに
君へと放つ姿が真実か虚像なのか
どちらであったとしても
君にそれがどう映るのか
要するはそこであろう?
正しいのか僕が貫くスタイル
考えてみてもキリがないのでしょうが
どうしても明確な答えが欲しくなるのです
何もかもが複雑に絡まり合ってる
その中で手にしたものが
望むものに繋がってるか
未だ何も知らない
この曲のデモを聴く
滴下
暑さの中でうだる
白い部屋の中
点滴に救われる
他愛ない命
ねぇ 愛情は
どこから降ってくるの?
ねぇ 感情は
どこから湧いてくるの?
僕はしらを切り通した
なのに涙がこぼれた
知らず知らずのうちに
強く拳を握った
点滴の滴下が
僕の命を保つ
かろうじて
ノンストップ装甲車
問答無用
君の仕草は
僕にとって
破壊行為だ
君は知らない
多分知らない
甘ったるい声
それも凶器だ
「翻弄」の意味を
身をもって体感する
「本能」の業を
本当の意味で知る
君が無意識だから
タチが悪いんだよ
やらかすのならば
もっとお手柔らかに
まぁでも
心底嫌がっている訳じゃ
ないんだけどね‥‥
能無し
声はヨレル
テクニックはないよ
手は震える
五弦が弾けないよ
僕の武器は何かな
君が見極めてくれないか
今日が暮れる
そんなの知らないよ
何かを得る
そんなこともないよ
僕に何もないから
君は見限ってくれないか
韻を踏むだけが
能の
この僕を
ウレナイ/クレナイ
先生に 話しかけたら
5秒後に 返事が来るよ
日当たりの悪い場所だから ゴキブリの数は否めない
わからない こともあるけど
今はまだ それでもいいよ
立ち止まることができたなら マブタを閉じて深呼吸
みかんは ウレナイ
空はもう クレナイ
でもまだここに居たい こんな時間を大事にしたい
してみたい ことがあるので
とりあえず ここを出ますね
本音を言うならコワいけど できるとこまではやりたいな
疲れたときは
ここに来るから
シャッターは開けておいて ボロボロの鈴も扉に付けといて
心に掛けた 手錠
君自身で 解錠
隠れたその 表情
見れたら気分は上々さ
みかんは ウレナイ
空はもう クレナイ
でもまだここに居たい こんな時間を大事にしたい
疲れたときは
そこに行くから
シャッターは開けておいて ボロボロの鈴も扉に付けといて

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